麻雀のルールの話(5) – 完先

麻雀のルール

完先という謎ルールを知ったのはいつだっただろうか。麻雀本か麻雀雑誌で読んだのだと思うが、覚えていない。阿佐田哲也さんの本かもしれない。

「先付け」という言葉の意味は阿佐田本で知ったのだと思うが、完先はどうだったか?

先付けとは

先日付小切手から来た言葉。マイぺディアによると「振り出すときには資金の準備がないが,後日資金の手当が見込まれる場合」に振り出される小切手のこと。

ちなみに小切手は小さい切手ではなく、銀行に当座預金のある者が、金額など必要事項を記入して現金の代わりに支払いに充てる有価証券※1。海外旅行で使われていたトラベラーズチェックも小切手の一種。

百科事典マイペディアの解説

先日付小切手【さきひづけこぎって】

先付小切手とも。振出日として将来の日を記載した小切手。振り出すときには資金の準備がないが,後日資金の手当が見込まれる場合,記された振出日まで支払いのための呈示をしないよう受取人に要請し,その承諾のもとに振り出される。

※1 小切手(こぎって)とは – コトバンク


麻雀における先付け・後付け問題

「先付け」という言葉は、当時のサラリーマン麻雀から導入されたのだろう。手元に金がないけど後で支払う → 手牌に役はないけど後で付ける、という連想から、「先付け」と呼んだのはセンスがあると思う。

ところが、この言葉が一人歩きして「先に役を付ける」という意味だと誤解されたところから話がおかしくなる。必ず先に役を確定させるルールのことを完全先付け(完先)と呼び、従来の「先付」は「後付」と呼ばれるようになってしまった。意味が逆転してしまっている。


完先ルールが意味不明な問題

コンピュータソフトのほとんどは完先ではなくアリアリルールで動いている。上がった時点で役が付いているか調べて、役があれば上がれるのだからプログラムが書きやすい。人間にもわかりやすい。

ところが完先はローカルルールが山のようにある上に、それらが相互に矛盾している。その場の偉い人の思いつきで決められたとしか思えないルール多数。一貫性がないのでプログラムを書くのは非常に困難である。

故浅見了先生も、こう書かれています。

最初にコメントしますと、カンサキルールは そもそも矛盾を含んだようなルールです。そこでトラブルというか、問題が生じないカンサキルールなどというのは存在しないと云っていいくらい…(ノд`)
 それでもカンサキルールをプレーする人は結構みえるようです。そこで少しでもトラブルなくプレーできればと思い、PKルールとかJKルールなるものを考えてみたわけです。しかしどうやってもカンサキはカンサキ、パーフェクトには ほど遠いものしか…(>_<)

矛盾のあるルールはプログラムに書けない、だからネット麻雀やスマホアプリなどはアリアリになるわけです。(矛盾の詳細は完全先付け目次を参照ください)。

完先は滅んでくれるのだろうか

私が大学に入るころにはパソコンで動く麻雀ソフトも売られるようになった。九十九電機が販売していたウルトラ四人麻雀という優秀なソフトの存在もあって、仲間内ではこれに準拠したルールで打っていた。

最近では、麻雀を覚えるのは仲間内で習うよりもパソコンやネット麻雀の方が多いだろうから、完先はそのうち滅んでルールも判りやすくなると期待していました。

ところが、ところがですよ、健康麻雀系のところだといまだに完先のようなルールで打っているところもあるようなんです。役牌で上がる場合は先に役牌をポンしてください、とか。

健康麻雀だと高齢者の方も多いので、昔から打っていた完先を好まれる方も多いんでしょうね。世代が完全に入れ替わるまでは、完先は残りそうです。

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